ヨーロッパではクリスマスを祝う花として大切にされている「クリスマスローズ」。
気品のある花を咲かせ、花の少ない冬のシーズンに庭を彩ってくれる貴重な植物です。
クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の多年草植物です。
原種となる「ニゲル」という品種がクリスマスシーズンに真っ白な花を咲かせることから「クリスマスローズ」という名前がつきました。
そして、長い間品種改良などを行い、現在では一重咲きや八重咲き、そして花色も多彩なクリスマスローズが出回るようになりました。
原種のニゲルは12月のクリスマスのころが花のシーズンですが、そのほかの品種は年明けから咲き始めるものもあり、品種全体を通したら12月～3月頃までが花のシーズンになります。

クリスマスローズは地植えでも鉢植えでも楽しめる植物です。
寒さには強いですが、夏の暑さには弱い性質なので、
地植えの場合は、夏は葉が茂り日陰になり冬は落葉して足元に日が当たる落葉樹の株元などに植えると上手に育てることができます。
また、鉢植えの場合は、花の見頃の冬は玄関前などで楽しみ、夏の間は日陰で風通しの良い場所で管理するとよいでしょう。

そして、クリスマスローズの花は比較的水分が少なくドライフラワーにも向いています。
お庭でお花を楽しんだ後は、ぜひドライフラワーづくりにもチャレンジされてみてはいかがでしょうか。